甑島商船(株)へ串木野新港で使用する簡易待合所を無償提供
(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の離島活性化事業と連携し、同財団の支援を受け、鹿児島県いちき串木野市串木野新港に設置する簡易待合所を製作し、8月6日、串木野新港において当センター専務理事の福山二也から甑島商船(株)の村瀬誠代表取締役専務へ引渡しを行いました。 甑島商船(株)は、鹿児島県本土西方の約30キロメートル離れた海上に位置する上甑島、中甑島、下甑島の3島からなる甑島列島(約4,500人の方が生活しています。)への唯一の交通、輸送機関であり生活物資の輸送や島民の足として、薩摩川内市の川内港から「高速船甑島」、いちき串木野市の串木野新港から「フェリーニューこしき」をそれぞれ1日2往復運航しており、島民の方はこれらの船舶を利用し病院へ通うなど九州本土への移動を行っています。
串木野新港にはその待合所としてフェリーターミナルが設置されていますが、フェリーの接岸場所から少し離れた場所に設置されています。 このため、利用者はフェリーの接岸場所近くに行き、真夏の炎天下では強烈な日射を浴びながら、また、ときには雨の日や風の日に風雨にさらされて乗船を待つ状況にあり、特に高齢者等は待合所から乗船場所への移動に時間を要するためこの傾向が強かったことから、島民、特にお年寄りから簡易待合所の設置が強く求められていました。
甑島商船(株)では、その設置について検討を進めていましたが、財政上の事情等で設置できなかったことから、当センターへ相談、設置要望が出されたところです。 その要望を受け、当センターの海運振興関連施設整備事業として、日本財団の離島活性化事業の一環としての支援と助成を受け、今般、串木野新港へ設置する簡易待合所を製作し、無償提供することとし、引渡を行ったものです。 引渡しの場では、この簡易待合所の設置により、島民を始めフェリー利用者の方々のフェリー待ちの厳しい時間を少しでも快適に過ごすことができると、島民やいちき串木野市、薩摩川内市などの関係者から、日本財団と当センターへの感謝とお礼の言葉がありました。
  
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